第13章 オールマイト
6対3…という敵側が不利な状況で、
敵はされど余裕げだった。
まるで、逆転できるといっている感じがして気味が悪い…
「黒霧は……出口を抑えられた!こりゃあ!ピンチだなあ!」
敵の言葉にやってやったという顔をする爆豪……
でも…リラは心配でならなかった。こんなに上手く行くわけがない……
それより……
「このうっかり野郎め!やっぱり思ったとおりだ!モヤ状のワープゲートが出ている場所には限りがある!だから、ワープゲートで実態部分を覆ってたんだろ!」
きっと、彼はあの最初に攻撃してきずいたのだろう……そう黒霧には実態がある
黒霧と呼ばれた男を抑えれば、敵は帰れない。
なのに……この寒気はなんだ…
その時、中心にいた男が脳無の方を見た
「攻略された上に全員無傷……すごいなぁ……最近の子供はあ!恥ずかしくなって来るぜ……敵連合……脳無」
腕はおられ、身体は凍らされた脳無は
男の声に動き出す。
「っ…」
「身体が割れてるのに動いてる!?」
「皆下がれ!」
オールマイトもリラと同じ事を思ったようで、周りの子供の安否を心配した。
回復していく脳無
「なんだ!ショック吸収の個性じゃないのか?」
「何も……超吸収だけなんて言ってない……
これは…超再生って言ったところだ!」
敵の声にリラはあの敵がやはり…過去の幻影である事を知らしめられる。
「これは…お前の100%にも耐えられるよう改造された!超サンドバッグ人間さっ!」
緊張が生徒達に走った。
…敵なら……まずどうする。
そして、リラはきずく……
「まずは…出入口の奪還だ…いけ脳無…」
早い脳無の動きと同時に
走る彼女、
爆豪を跳ね除け、脳無の動きを止めようとした。
「爆豪君…ごめんね…」
「お前……」
しかし…先程の負荷で彼女の身体は既にボロボロ……
お願い……後少しだけもって………
だが…彼女の身体に拳が当たることは無く、
耳元で優しい憧れのヒーローの声がした。
「大丈夫……虚言少女!私がいる……」