第2章 目指せヒーロー
相澤は彼等の方をもう一度向きボソリと言った。
それは…生徒にとって悲しい現実で……
「やっぱ……お前ら、全員除籍処分にする……」
その言葉は入学早々にはあまりにもキツイ言葉で……落胆する者
中には、彼女を睨む者もいる。
彼女はその視線に気づが、視線を逸らし、見なかったことにする。
すると、相澤は彼女の頭にそっと……手を置いた。
「こいつの言う通りだ…お前らには、ヒーロー向いてねぇよ……遊びできた奴ばかりか………金や名声で成り立って行けるほどヒーローは甘くねぇ……」
相澤の睨みに、怯える生徒……
彼等は耐えきれ無かったのかプロに向いてないと言われたからか、
数分後……皆……尻尾を巻いて逃げて言った。
「あら〜…………消……まさか、全員除籍なんて〜……
校長になんて言うのさ……」
「まぁ…何とか……なるだろ……うち自由が売りだから………けど……これで、
仕事減ったなぁ……
リラっつたっけか?
そうだなぁ……
よし……何か…詫びろ……」
理不尽な相澤の棒読みと視線に、彼女は
は?と言った顔をする
「え……何で…………」
「そりゃ……当然だろ…………
、じゃあ……お前…ここ受受験な………」
「な!……」
目を見開く彼女……
そこで、ようやく彼女は理解した。
彼等は元からグルであり、きっと、
これは……全部耀の策略だったという事に……
やられた……
「な!……グルだったのかあんた……」
「……敬語取れてるぞ〜………じゃ…来年宜しくな………」
「宜しくない!!この野郎……覚えてろ……」
無表情だが、彼女はどうやらかなりのご 立腹のご様子………
そんな彼女の姿に相澤は
ニヤリと笑い
「この野郎じゃねぇな……相澤消太…だ覚えとけ……じゃな……」
彼女の頭を撫で去っていった。
彼女は撫でられた頭に手を置くと、耀を睨みつける。
「叔父さん………口……当分聞かないから…」
この後、家にかえり、本当に耀がリラに一言も口を聞いてもらえず…
相澤に泣きついたのは……また別のお話。
「消のせいで……リラが口を聞いてくれない……どうしよう……」
「俺のせいじゃねぇよ…自業自得だ……」
「酷い!!消のバカ!!」
「ヘィ!どうした!随分荒れてるなあ!!アキラ!!」
「聞いてよひざし〜消があ……」
「うるせぇ……」