第1章 「噂」
ガチャッ!
ベッドの上に、寝た。
頭の中には、彼女を浮かべていた。
………たくぅ。
好きになってどうするんだよ。
わからない……。
どうすれば……。
俺は、そのまま寝てしまった。
~次の朝~
俺は、日の光で起き着替えて、リビングに向かった。
母さん達が、いた。
『おはよう…。』
俺は、眠そうに言った。
母さん達も、おはようと言ってくれた。
俺は、朝食を食べ終え、家を出た。
家から出て、5分。
目の前に、彼女が歩いていた。
俺は、思わず歩くのを止めてしまった。
なんて…声を掛ければいいかわからなくなった…。
と、とりあえず…。
普段通りだ!普段通りに…。
俺は、後ろから声を掛けた。
「お、おはよう。闇璃。」
彼女は、気付いたかのように後ろを振り向いて…。
「あっ!瀞哉さん。おはようございます。」
笑顔で挨拶をしてくれた。
俺は、ドキッ!と心臓が動いた。
ヤバい…。
彼女といたら…俺が壊れてしまう。
彼女は、不思議そうな顔をした。
「あの、瀞哉さん。大丈夫ですか?」
「お、おう。大丈夫だ。」
俺は、慌てて返事をした。
彼女も登校中のようだ。
すると…。
「瀞哉さんも登校中ですか?なら、一緒に学校まで行きませんか?」
彼女の誘いがきた。
とりあえず、俺は頷いた。
普通に…。普通に…。
俺は、念仏のように唱えた。
「瀞哉さん。剣道部の調子はどうですか?」
部活の質問をしてきた。
「剣道部か…。今のところ皆、一生懸命だ。そっちは?」
彼女も頷いた。
「はい。こっちの弓道部は、絶好調で皆張り切っていますよ。とても、楽しいです。」
俺達は、楽しく会話をしていた。
学校に着くまで、あっという間だった。
お互い、手を振って別れた。
そして…後ろから…。
「何、喋ってたんだ?瀞哉?」
といきなり、俺に飛びついてきた。
拓弥だった。
「な、なんでもいいだろう!」
俺は、焦っていた。
拓弥は、ニヤリと笑っていた。
「瀞哉…。まさか…闇璃と…。」
「絶対に違う!」
拓弥の言葉を、俺は防いだ。
はっきり言って…ここで会うなんて、思っていなかった。
…見られたなら…仕方ない。
秘密には、ならないと思うし。
俺は、説明をした。