第5章 「すれ違い」
ご飯は、自分では作れないからな……。
急いで、俺は弁当を買った。
その後、俺は、走って家に戻った。
どうしても、地下に行きたかった。
気を紛らわすためだった。
これから、闇璃と戦う……と思うとどうしても、迷いが出てしまう。
本当に殺していいのか?
殺して、後悔しないのか?
そう思ってしまう……。
闇璃は、死を覚悟として戦っている。
……俺は、弱いのかもしれない。
また、俺は溜息をした。
俺は、地下室に入ってその場に座った。
俺は、剣を握り締めた。
「…決着を、つけないと…。誰もが、幸せでいられるように…。俺は、不幸になっても構わない。」
俺は、そう願った。
闇璃……決着をつけよう。
……だけど、何処で決着をつけるんだ?
そう思っていると……。
重い空気が流れてきた。
っ!
闇璃……現れたか……。
俺は、急いで家を出た。
闇璃が気配する場所……やっぱり……。
学校だ。
学校は、結構人数集まる場所だからな……。
俺は、猛ダッシュした。
~学校~
「うわわわぁぁぁ!!っ!…あっ…。」
「きゃぁぁぁぁぁぁーーーー!!」
悲鳴の声が聞こえた。
校庭か……。
俺は、校庭に向かって走った。
その場所は、血の海だった……。
息を呑む。
ゆっくりと歩く……。
何人死んだんだ……?
1、2……7、8……。
「っ!?」
俺は、驚きすぎた。
言葉が出なかった。
15人もの犠牲者が一気に出た……。
駅伝部のメンバー……か?
顧問の先生も死んでいた。
……これは……。
そして、真ん中に立つ闇璃。
もう、顔とか隠していなかった。
振り向いた。
『闇璃……。』
緑の文字が宙に、漂い始めた。
彼女の大鎌は、血だらけ。
それだけではない、両手にも血が付いていた。
彼女の、右頬にも血が付いていた。
大鎌をこちらに向ける。
『瀞哉さん?随分、遅かったですね?そのおかげで…随分殺せましたし…。助かりましたよ…。クククッ。』
紫の文字が、宙に漂った。
悪笑いをする彼女。
……スピードは、あっちが上か……。
気配もうまく消せるし……。
俺は、剣を構える。