第2章 「後悔」
今日は……弓道部は……。
……そうか……。
おやすみだった。
闇璃は、帰ったか……?
俺は、校門に向かった。
すると……。
「あっ!瀞哉さん。部活終わりましたか?」
……噂の彼女がいた。
だが……何故……?
「あぁ。今、終わったところだ。」
何故、ここにいたか聞いた。
どうやら、彼女は俺の夕食を作るために、待っていたようだ。
彼女の考えは、勝手に人の家に入ったら……不法侵入だという考えていたようで……。
彼女は、俺を待っていたようだ。
それも……ずっと……。
「悪いな…。いつも…。」
「いいんですよ。私だって、いつも勝手に作ってしまって…。それでは、行きましょ。」
俺は、頷き歩き始めた。
彼女は、学校の方をチラッと見た。
「どうかしたのか?」
彼女は、何でもありません。と言った。
その事に、俺は気にしていたが……。
彼女の迷惑になると考え、聞かなかった。
~瀞哉の家~
早速、家に着くなり、闇璃は台所に着いた。
クルッと俺の方を、向いて聞いてきた。
「瀞哉さん。今日は、何がいいですか?」
俺は、悩んだ。
何も、思いつかなかった。
「…じゃぁ…。和風料理で。」
考えて、俺が出した答えだ。
和風……という声が聞こえた。
どうやら、彼女も悩んでいるように見えた。
無理なお願いか……?
彼女は、何か思いついたようにセッセと動き始めた。
暫く、待って……。
「出来ましたよ、瀞哉さん。」
料理が出た。
美味しそうだ。
そして、彼女は、すぐに鞄を取って扉に向かって歩いた。
「あ、闇璃。そんなに急がなくても…。」
「すみません。家には祖母しかいなくて…。心配でたまらないので、失礼します。」
と言って、出て行った。
本当に、忙しそうだな……。
せめて……彼女にお礼ができる物があればな……。
ご飯を食べ終え、部屋に戻った。
明日の為に、俺はすぐに寝てしまった。
~???~
「たく…遅くなっちまったな。早く、帰らないと…。怒られるな…。」
1人事のように呟いた。
カツン、カツン……。
奇妙な音が聞こえた。
足を止める。
目の前には……。
咄嗟に、その辺に落ちていたパイプを拾う。