第2章 「後悔」
そこには……。
誰もいなかった。
声は、森の奥から聞こえてきた。
俺は、天使の能力を使った。
『死神か。…何のために、父さん達を、殺した!』
緑の文字が漂う。
『復讐だ。』
即答だった。
迷いがない答えだ。
『我々を、滅ばした。天使が憎い。幸い…死神の生き残っている奴がいたから、あとはその者に、任せよう。』
生き残っている!?
やっぱりそうか……。
死神は、完全に滅びてなんかいない。
俺が……倒さなきゃ。
その声は、いつの間にか聞こえなくなっていた。
俺は、再び家に向かった。
~瀞哉の家~
俺は、弁当を食べ始めた。
死神については、あとで拓弥に聞いておこう。
死神の弱点が知りたい。
俺が、知っている死神は、夜に活動することしか、知らない。
もう少し、死神の情報が知りたい。
……あっ。
授業のノートも、借りないと……な。
たく……あんまり休みたくは、なかったな……。
仕方ないか……。
俺は、食事を済ませ、地下へと向かった。
~地下~
父さんが、残してくれた剣で俺は、戦う。
……今夜、死神は出るのか……?
全然、わかんねえ……。
今の所、犠牲者は3人か……。
もっと、でるな……。
なるべく、早く死神を殺さないと……。
そう考えているうちに、もう夕方になっていた。
~リビング~
扉のノックの音が、聞こえた。
開ける……。
そこには、闇璃と拓弥がいた。
「休めたか?瀞哉?」
俺は、頷きお礼を言った。
俺は、この2人を部屋へ通した。
「瀞哉さん、夕食は、何がいいですか?」
いきなりの質問に、俺は戸惑った。
「えっ!?えっと……。は、ハンバーグ?」
彼女は、クスリッと笑って頷いた。
台所に立って、調理を始めた。
その時、俺は……。
「なぁ、拓弥…。死神の事を、詳しく教えてくれないか?」
拓弥は、首を傾げたが、頷いた。
「死神か…。そうだな…。一般の死神だったら、死者の魂を狩るのが死神だな。しかし、ここの死神は違う…。生きている人も殺してしまう。それが、今の状況だな。」
俺は、その事は頷いた。
「死神は、主に夜に活動しているが…最近調べてわかったんだ…。」
俺は、更に頷いた。