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死の道へ

第2章 「後悔」


また、俺は、1人になった。

食べ始めた。

相変わらず、闇璃の料理は、美味い。

その時、脳裏では彼女の最後の一言が気になった。

……何気なく引っ掛かった。

あれは……どういう意味だ……?

気にしても仕方ない……。

後でだ……。

食べ終わったら、修行しよう。

今夜、もしかしたら死神が出るかもしれない。

皆を、守らないと……。

強くならないと……。

今の死神は、過去よりも強い。

だから……俺も強くなってみせる。

父さん達の、仇を取るためにも……。

俺は、食べ終わり……。

修行場に、向かった。

俺は、そこで剣を出した。

振り回す……。

これで、少しは気分がよくなるはずだ……。

……俺は、そこに座った。

深い溜め息をした。

「…明日は、学校行かないと……。授業に遅れるな…。」

今頃、拓弥達は何してるんだろう。

……死神……絶対に殺してやる……。

物語通りにいけば……天使が勝つ……。

だが、俺も努力しないと……。

死神には、勝てない。

……必ず……勝つ……。

皆が、安心して暮らせるように……。

そうしたら、彼女……闇璃は、もっと笑ってくれるかな……。

って!

俺、何考えてるんだ!!

俺は、再び剣を構えた。

今は、死神と戦える準備をしないと……。

~数時間後~

いつの間にか、昼になっていた。

……そうか……。

だから、腹が空くわけだ。

しょうがない、店に行って何か買って食べるか……。

俺は、家を出た。

近くのコンビニに寄って、弁当を買った。

俺は、溜め息を付いた。

フッと森を見た。

この森の奥に、死神がいたという伝説。

確かめたいという気持ちがあった。

だが、もしもという時に、何もできない。

……今は、止めておくか。

俺は、家に向かった。

ゾクリッ!

背中から、異常な視線を感じた。

振り向く。

森の奥からだ……。

まさか……本当に死神が住んでいるのか……?

暫く、俺は森の奥を見ていた。

そして……背を向けて家に向かった。

『…ふっ。愚かな、天使だな…。』

紫の文字が宙に、漂った。

俺は、足を止めた。

死神の声だ。

振り返る。
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