第2章 「後悔」
なぜ……?
俺の夢の中で……。
こいつ、死神が出てくるんだ?
『憎いか?我々…お前達、天使が憎い。憎くて仕方ない。…次は、誰を殺そうか…。楽しみだ。天河瀞哉…絶望するがいい。』
紫の文字が漂った。
俺は、息を呑んだ。
そして、俺も天使の力を使って、緑の文字を漂わせた。
『…俺は…絶対に、お前…死神に負けない!必ず、殺す!絶対に!』
俺は、死神に向かって叫んだ。
死神は、悪笑いをした。
~朝~
「…っ!?」
俺は、目を覚ました。
いきよいよく、起きた。
……死神……。
正体は、誰なんだ……?
それに……次、誰が犠牲者になるんだ……?
そんな事を、考えると全身に鳥肌が立つ。
阻止したい。
だが……手掛かりがない。
どうやって、死神を見つけるんだ……?
困難な事だ……。
俺は、溜め息をして、リビングに向かった。
リビングは、シーンと静かだった。
……そうか……。
母さん達は、もういないんだ。
朝食を作らないと……。
だが、今まで作った事がない……。
しょうがない……。
お湯で…できる物を探さないと……。
コンコンッ……。
扉のノックが聞こえた。
俺は、首を傾げながら扉を開けた。
そこには……。
闇璃がいた。
「せ、瀞哉さん。おはようございます。朝食は、どうしましたか?」
「い、いや。まだだ。」
こんな、朝から早く……。
どうしたんだ?
「…そうですか。学校、まだ早いので…。作って行きます。今日は、ゆっくりしてください。」
と言って、失礼します。と言ってから、家に入った。
早速、台所に立った。
本当に、申し訳ない……。
今度、お礼しないといけないな。
すぐに、闇璃は作り終わった。
「どうぞ。それでは、瀞哉さん。ゆっくりしてください。」
と言って、家を出ようとした時……。
俺は、思わず立った。
「あ、闇璃!」
彼女は、振り向いた。
なんですか?という顔をしていた。
「その…ありがとう。あと、死神には気をつけて。」
もしかしたら、死神は彼女の事も、狙っているのかもしれない。
根拠は、ないが……。
彼女は、笑顔で答えた。
「大丈夫ですよ、瀞哉さん。…私は…。」
と言って、家を出た。