第2章 「後悔」
俺は、思わず立ち上がり、家に向かった。
「瀞哉さん!」
彼女の言葉が聞こえたが、俺はそれを無視し……全速力で家に向かった。
母さん……父さん……。
~瀞哉の家~
家の前には、人が集まっていた。
救急車や警察が来てた。
俺は、人の間から抜けて来て、扉の前に立った。
「っ!?」
息を呑んだ。
家の中は、赤く染まっていた。
これ…全部血だ……。
母さん達は……?
俺は、周りを見回した。
さらに、目が入る。
白いシーツで被せられていた。
1部には、赤く染まっていた。
2人分……。
……本当に、母さん達は、死んだのか?
誰に、殺させたんだ?
警察が俺に、近づいた。
「……瀞哉君かな……?」
頷く。
「あまり、見ない方がいい…。シーツを被せる前、少し見たのだが…。共通点が、背中から胸にかけて刃物のような物が貫通していた。それに…刃物にしては、特殊だ。多分、刃先が曲がっていた。恐らく…鎌みたいなものだ…。」
俺は、話を聞いていた。
鎌……死神が父さんや母さんを殺したのか?
……なんで、父さん達が殺されなきゃいけないんだよ。
警察は、証拠に写真を撮り、部屋を綺麗に掃除を始めた。
「…許さない。絶対に…。死神を…。」
俺は、独り言のように呟いた。
俺の家に、集まった人達は、帰って行った。
時計が、カチカチと鳴っていて、静かだった。
1人ぼっちだった。
すると……。
コンコンッ……。
扉のノックする音が聞こえた。
俺は、立ち上がって扉を開けた。
そこには……。
拓弥と闇璃がいた。
彼女は、俺の荷物を抱えていた。
「あ、あの。瀞哉さん…。…これ…。忘れていましたよ。」
すまない。と言って、鞄を受け取った。
その後、彼女は口をもごもごと動かしていた。
拓弥が言った。
「…話は…聞いた。…辛いな…瀞哉…。」
どうやら、拓弥達は話を聞いていたようだ。
大丈夫か?と拓弥は、俺に言ってきた。
とりあえず、俺は頷いた。
まぁ……嘘になるが……。
「…瀞哉さん。無理しないほうがいいと思います……。明日…学校お休みしたらどうですか…?」
戸惑いながらも言う闇璃。