第1章 「噂」
俺は、彼女に尋ねた。
「闇璃は…部活に行くのか?」
彼女は、頷いた。
さぼるわけにはいかないと…と言って、弓道場に向かった。
俺達は、そこで別れた。
拓弥と話して、俺は今日部活を休む事にした。
家に、帰って父さんと話さないとならないし……。
「じゃぁーな!これから、俺も行かないとならないから。」
「おう!」
そうだ……。
拓弥も部活に入ってたっけ……。
確か……やけに変わった部活だったような……。
……オカルト研究部同窓会だっけ…。
意外だよな……拓弥にしては……。
……待てよ……。
もしかしたら、死神の事聞けるかもしれない。
だが……もう、拓弥の姿はどこにもいなかった。
溜め息をする。
……また今度でいいか……。
「帰るか…。」
~外~
俺は、学校を出た。
その時……。
ゾクッ!
まただ……。
冷たい視線を感じる。
振り向いた。
学校だ……。
……っ!?
あいつ、死神は学校内いるのか?
ありえない……。
じゃ、誰が…死神なんだ?
早く帰って、父さんに相談だ。
俺は、走って家に帰った。
~???~
「天河瀞哉…。天使の分際で、我々一族を、殺してくれたな……。憎き天使…。憎い憎い憎い憎い。」
その声は、消え去った。
~瀞哉の家~
俺は、いきよいよく扉を開けた。
そして、いつめのただいまを言わないで……。
先に、報告の方が、優先だった。
『父さん!』
俺は、能力を使って緑の文字が漂い始めた。
父さんは、新聞を置いた。
『どうした?瀞哉…?』
俺は、息を切らしながら言った。
『……ぎ、犠牲者が出た…。』
一気に、空気が重くなった。
父さんも、母さんも黙ってしまった。
犠牲者……と父さんは、呟いた。
母さんは、言った。
『犠牲者って、瀞哉の好きな女の子?』
なんで……そんな発想がでるんだ?
俺は、首を左右に振った。
俺は、席に座って、今までの出来事を話した。
父さん達は、黙って聞いていた。
話し終わって、父さんは……。
『今回の死神…強いな絶対……。下手したら、過去よりも強くなっている……。』
俺は、驚いた。
過去よりも強い、死神と戦うのか……?
最悪だな……。