第1章 「噂」
だが、物語では、全滅したはずだが……?
嘘なのか……?
『父さん。死神は、全滅したはずじゃないのか?』
父さんは、頷いた。
『死神は、全滅した……。だが…生き残りがいたみたいだ。』
母さんは、完全に黙ってしまった。
気配で探れないのか?と父さんに聞いてみたが……。
首を左右に振られてしまった。
無理なよいだ。
物語は、本当のようだ……。
『父さん!俺、もっと強くなってみせる!絶対!』
俺は、強く決断をした。
死神に負けてたまるか!
俺は、早速、剣を取り出した。
父さんも強く頷き、席を立って地下室に向かった。
~???~
『本当に、人間は脆い。手応えすらない。…復習してやる!我等を全滅させられた思い味わうがいい…。天河瀞哉…覚悟するがいい…。』
紫の文字が漂っていた。
~瀞哉~
修行が終わり、リビングに向かった。
俺は、溜め息を尽き席に座った。
『つ、疲れた……。』
母さんは、笑っていた。
『お疲れ様。瀞哉。』
俺は、頷いた。
ご飯を食べ始めた。
やっぱり、母さんの料理はうまい……。
そういえば、彼女の料理が食べてみた…っ!?
俺は、また彼女の事を考えてしまった。
首を左右に振る……。
その様子から、母さん達は、笑っていた。
どうやら、俺の考えがわかってしまったみたい。
最悪だ……。
俺は、急いで食べ終え、部屋に向かった。
すぐ、ベッドに向かっ倒れ込んだ。
とろん、と瞼が下がってきた。
その後は、意識がなかった……。
~次の日~
俺は、いつも通りに朝起き、母さん達に挨拶をした。
朝ご飯を食べ、学校に向かった。
しばらく、歩いて目の前に彼女がいた。
「おはよう!」
挨拶をした。
彼女も、挨拶をした。
俺と闇璃で学校に向かった。
学校に着く同時に拓弥も来た。
そこで、俺と闇璃は別れた。
……そうだ。
今日も拓弥部活なんだ。
聞いてみようかな……。
「なぁ、拓弥。今日、お前の部活に行ってもいいか?」
拓弥は、目を丸くしたがすぐに頷いた。
教室に、向かった俺達……。
しかし、俺は、何もこの時気付いていなかった。
むしろ、気付かなかった。
今が、どれだけ平和だったことを……。