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死の道へ

第1章 「噂」


『もう、夕食だ。続きは明日な……。』

もう、そんな時間か……。

俺は、頷いた。

母さんは、夕食の準備をしていた。

『皆、そろそろできるわよ。』

俺と父さんは、頷いて席に座った。

箸を持って、食べ始めた。

すると、母さんが…。

『どう?好きな女の子と関係は?』

母さんの質問で、俺は、吹いた。

思わず、咳き込む。

『ゲホッ!ゲホッ!…いきなりなんだよ!!』

忘れようかと思ったのに……。

俺は、溜め息をした。

母さんは、心配そうな顔をした。

『うまくいってないの?』

さらに、溜め息……。

その質問は、いいよ。

『別に、なんともないよ…。仲良いだけだよ。』

彼女…闇璃と一緒に居ると、おかしくなるのは俺の方だし……。

闇璃は、気づいていないみたいだし……。

母さんは、微笑んで言った。

『告白できるといいね。』

俺は、思わず頬を赤くした。

こ、告白って……。

俺の頭の中が、ぐちゃぐちゃだ……。

俺は席を立ち、急いで部屋に入った。

どうしても、1人じゃないと落ち着かない。

何も、考えたくはなかった。

頭を休憩したかったし……。

……もう、わかんねーよ……。

このままだと、俺が壊れちまうよ……。

いろいろ考えていくうちに、だんだんと意識が薄れてきた……。

~???~

ある女子は、誰かを待っていたかのように立っていた。

そして、溜め息を付いた。

ガサッ!

足音が聞こえて、女子は聞こえた方向を向いた。

「遅い!!何、待たせてる…の…?」

女子は、驚いていた。

1歩下がった。

女子の顔には、恐怖だけの顔になった。

「ちょ…っ…な、何を…それ…?や、やめて!!…ち、近づく…な!」

女子は、悲鳴を上げて終わった……。

~次の日~

俺は、制服に着替えてリビングに向かった。

リビングに向かったのはいいが……いつもの空気ては違った。

様子が、おかしい……。

俺は、父さんに尋ねた。

『父さん…何かあったのか?』

俺の言葉が、宙に漂う。

数秒黙って、口を開いた。

『昨日…死神が出た…。』

驚いた。

死神が……?

なんで……?

父さんは、独り言の様に呟いた。

『犠牲者が、出てないといいが…。』

俺は、息を呑んだ。
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