第1章 飲まず嫌い
「ほら、口開けろ」
「やだ! にがいもん!」
リュカはハルに壁際に追いつめられているが、ハルの両腕を掴んで必死で抵抗する。
ぐぎぎぎぎ~~~~
「いいから、飲め!」
「絶対いやだ!」
リュカが壁際から逃げ出す。
ドタン! バタン!
(な・・・何してるんだろう・・・)
リュカがハルの部屋に来ていると聞いて、マリはハルのドアの前に立っていた。
マリは恐る恐るハルの部屋のドアを開けた。
「な、何やってるんですか?」
2人が同時にふり返る。
パッと見、ハルがリュカをソファに押し倒してるように見える。
(えっ・・・)
マリは2人を見てあらぬ想像をして赤くなった。