第4章 嵐再び
妙ちゃんたちと水着を見にショッピングセンターへ入った
「うお!いっぱいアル!!」
神楽ちゃんの言う通り確かに店の中にはたくさんの水着が並んでいた
可愛いのからセクシーな水着まで種類もとっても豊富だ
「水着なんてどんなの選べばいいか迷っちゃう」
水着を手に取りながら美々ちゃんは言った
『美々ちゃんスタイル良いし、何でも似合いそう!!』
「そ、そうかな」
『うん!』
美々ちゃんと話していると突然私の携帯が鳴った
『誰からだろう…』
画面を確認するとそこにはfrom沖田と表示されていた
『沖田?』
「えっ」
私の言葉に美々ちゃんが顔をほんのり赤くした
メール文には
"セクカワ"
それだけだった
…なんなの?
「なになに?沖田くんから?」
「妬かせてくれるじゃないのッ」
そう言って私をつついてくるさっちゃん
『ねぇセクカワって?』
「多分セクシー&カワイイの略ね」
なにそれ難し!!
「それってリクエストじゃないアルカ?」
神楽ちゃんがニヤニヤしながら私を見つめる
『リクエスト?』
「せっかくリクエスト貰ったんだし、希望通りにしなくちゃね!」
『…まあ、そうだね』
「これなんかいいんじゃない?」
『え?』
さっちゃんが持ってきた水着に目を向ける
なんとそこにはほぼ紐だけと言える水着があった
『どこが!?それ紐じゃん!』
「これならあの子もイチコロよ」
『その前に私が終わるわ!!』
その後もさっちゃんの選ぶ水着にツッコんでばかりいた私
その間、妙ちゃんと神楽ちゃんは自分の水着を楽しそうに選んでいた
美々ちゃんはかなり悩んでるみたいだったな…。
その後の私はというと…
『はぁ…』
溜息をついて先程沖田から送られてきたメールを見つめるだけだった