第4章 嵐再び
翌日
「青い空!白い雲!広い海!そして……女子の水着だぁぁ!!」
そう言って銀八先生が女子たちを指差す
なんか先生が一番楽しんでる気がする。
水着に着替えたみんなはさっそく海に飛び込む
「キャッホオォイ!!めっさ冷たいアル!」
「神楽ちゃん!ちゃんと肌隠さないと!!」
「ぼ、僕はあんまり泳げないんだ」
「大丈夫よ九ちゃん。私につかまって」
「お妙さああん!!ぐはっ」
「死ねゴリラ!」
みんな楽しそう…。
私は砂浜に差したパラソルの下に座ってぼーっと海を眺めていた
すると私の目の前に立って目を点にして私を見ている人物がひとり…。
『沖田……』
そう沖田総悟だった
「おま…何で水着じゃなくてTシャツと半パンなんでィ」
『えっと……買ってない…から』
苦笑いしてそう言うと沖田は眉間に皺を寄せた
『だ、だって私泳げないし!どうせ海に入らないんだから水着なんて別に着る必要ないじゃん!』
「だからって…お前それでも女子かィ…?」
『よ、余計なお世話』
呆れたように言う沖田に少しイラッとした
沖田は私から目線をそらして俯き気味に呟いた
「…期待した俺がバカだったぜィ…」
『…期待、してたの?』
私が聞き返すと沖田は「あん?」と不機嫌な顔でこちらを向く
でも何故かだんだん顔が赤くなってきて視線を逸らされた
『…えっと、確かセクカワ?』
私が少し揶揄うように言うと沖田はさらに顔を真っ赤にして言った
「言ってねぇよ、消えろまな板女!」
ピキッ!
ま・な・い・た・女?
広い海には波の音と私のビンタの音が一発鳴り響いた