• テキストサイズ

搦める ※文章練り直してます※

第3章 夢見たこと



ゼヴィウスは、本を読み始めた。黄ばんだページをめくる少しばかりの音だけがする。
地獄の地形についての章には、大まかな地理、太古からの伝説的な場所のこと、などが記されていた。
ゼヴィウスが求めていると思わしきことは" 伝説と呼ばれる湖がある" と記されていた。

『出逢いの湖

素晴らしい透明度を誇るとされている。

伝説とされているが、諸説ある。』

とても少ない情報に落胆の色が隠せないゼヴィウスは、本と自分の目を閉じた。

……俺とあの子が出逢うためだけにあるようなものだと思ってしまう。
あの湖水の透明度は、彼女の清純っぷりを表しているのだろう。

あの湖が伝説と言われていることに落胆していても、失望していても、妄想は止まらない。

「おい、ゼヴィウス?…何1人で笑ってんだよ。」

エリエルが、1人で顔を綻ばせるゼヴィウスを心配して声をかけた。
/ 27ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp