第8章 トラストミー
緑谷「なんで、君がここに
それに、左側…
寧々さんも、同じ個性…え?」
轟「なんでってこっちのセリフだ
数秒意味を考えたよ、一斉送信で位置情報だけ送ってきたから
意味なくそういうことするやつじゃないもんな、お前は」
話しながら焦凍が地面を凍らせる私は少し先の緑谷君たちをこちらに救出できるように氷で坂を作る
轟「ピンチだから応援呼べってことだろ?」
焦凍の炎で氷が溶け、緑谷くんたちがこちらに滑り落ちてくる
寧々『大丈夫?!』
緑谷「うん…大丈夫…」
緑谷くんは私が焦凍と同じ個性を持っていることに驚いているのかじっと見つめてくる
緑谷(寧々ちゃん…なんで猫?)
緑谷「あ!轟くん!寧々ちゃん!こいつに血を見せたらダメだ!多分血を取り込んで相手の動きを封じる!みんなやられた!」
寧々『それで刃物ね…でもこの個性なら距離を保ったまま…』
そう言いかけた時、私達目掛けてナイフが投げられ
焦凍がかすってしまう
ヒーロー殺しが、焦凍の血を舐めに飛んできた
すかさず炎で応戦する
一瞬ヒーロー殺し怯んだので
焦凍と巨大な氷柱をできるだけ沢山作る
が、次々に切られ、崩される
寧々『早い!』
突然体が押され、私の横をナイフがかすめる
寧々『焦凍!』
私をかばって焦凍の腕にナイフが刺さってしまった
轟「っつ!」
ヒーロー殺しは上から飛び降りながら
スティン「お前らも良い!」
飛びかかってくる、
緑谷くんが壁を蹴り登り、ヒーロー殺しを叩きつける
轟「緑谷!!!」
緑谷「なんか普通に動けるようになった!」
ヒーロー殺しスティンの個性は、相手の血液型によって拘束の長さが変わるようだ
緑谷「わかったところでどうしょうもないけど…」
轟「さっさと二人を担いでにげたいところだが
俺と寧々、二人がかりの炎も氷もよけられる反応速度だ、
そんな隙見せられねぇ」
寧々『もうすぐプロが来る、それまで近接を避けて粘るのが最善だと思う…』
緑谷「轟くんは血を流しすぎてる、僕が奴の気を引きつけるから
2人は後方支援を」
寧々『了解』
轟「相当あぶねぇ橋だが、そうだな…」