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【ヒロアカ】キスミーベイビー【轟、爆豪、物間】

第7章 リーブミー



ガタンと揺れると、よろけてしまいそうになる
勝己くんの手がコケないように腰に回される

『ありがとう…』
少し上の勝己くんの顔を見てお礼を言う

勝己くんは凄い真顔で私のことを凝視してくる

『え、なに…』

そして腰に回していた手がゆっくりと下に

『あの、勝己くん
これはヒーローらしからぬ痴漢行為…』

「こんな近くで、そんなかわいいツラした寧々が悪い」

『り、理不尽』

「俺の名前、呼んでみ」

『か、勝己…くん』

「勝己、だろ?半分野郎も呼び捨てしてんだから」

『勝己…』
おずおずと呼んでみる


「堪んねーな」


程なくして電車を降りる頃には、私は顔真っ赤
一方、私の体を撫で回した勝己くんは満足そう

『痴漢ヒーローめ』

「そのうち恋人になるんだから痴漢じゃねーだろ」

駅から出てすぐのところに、私の職場体験先の事務所が見えた


『じゃあ、行ってくるね』

「おぅ、気をつけろ
何かあったらすぐ連絡しろ、飛んでいく」


きっと文字通り飛んでくるんだろうな、と思いながら頷く

(うう…緊張するよ…)

『失礼します、職場体験に来ました、雄英高校の口付寧々と申します』

受付の女性に声をかける

(うわー受付の人、モデルさんみたい…綺麗)

「お待ちしておりました、そちらのエレベーターから23階に行かれてください」

『はい、ありがとうございます』


エレベーターに乗り、ガラス張りの窓から景色を見ながらどんどん上がっていく


23階に付くと、

「君、口付寧々ちゃん!」
と声をかけられる

振り返るとグレースーツの女性


「はじめまして、私は御子柴
職場体験期間、寧々ちゃんのマネージャーを務めます、よろしくね」

『は、はじめまして!口付寧々です
この度はスカウトありがとうございます!よろしくおねがいします』

「ははは、固い固い!
たくさんあったスカウトからうちを選んでくれて、こちらこそありがとう」

『あの、それで
私は何をしたら…』

「仕事!大量にあるから頑張ってね!」


『へ?』

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