• テキストサイズ

【ヒロアカ】キスミーベイビー【轟、爆豪、物間】

第51章 アポロジャイズフォーミー




爆豪勝己は、ゆっくりと目を閉じた。


もはやここまでだ、一滴の汗もでなければ
自分の個性など無個性と大差ない。



無個性ってこんな感じかと、どこか他人事のように考える。














『勝己…!!!』








彼女の声が聞こえた気がした

愛しい女の声が






(幻聴まで聞こえんのかよ……すげぇな。走馬灯ってのは)






呼ばれた気がして、咄嗟に開けた瞳





目を開くと寧々の幻覚さえ見えて
思わず笑ってしまった。









どんだけ好きなんだよ。
いや、知ってたな…ずっと好きだった。
頭がおかしくなっちまうくらいに

とんでもなく好きだったんだ。





なんでこいつ泣いてんだ?
せめて笑っててくれよ……

俺の都合よく見させてくれる幻覚なら、


俺は寧々の笑った顔が好きなんだよ…




















────ドン!


突然体が、何かに突き飛ばされたように尻餅をつく。






そのおかげもあって、龍の鼻先が爆豪を掠めた。


事態が飲み込めず、慌てて体を起こすと

臭ったのは濃い鉄の香り、


























目の前にこぼれ落ちた多量の血……













/ 436ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp