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【ヒロアカ】キスミーベイビー【轟、爆豪、物間】

第6章 ハグミー



タクシーに押し込まれ、家に着く


支払いをしようとしたら
タクシーのおじさんには「お金はさっきの少年からあづかってるから」と言われた


『ううー、なんか今日は頭の中が忙しすぎる』

ヘロヘロになりながらエレベーターから降りると、
マンションの廊下に焦凍が壁にもたれて立っていた



私に気づいて、小さく手を振ってくれる


『焦凍…』

「爆豪と居たのか?」


『あ、うん
なんで?』


「あいつの匂いがするから…


少し話せるか?」


『うん、大丈夫』


「俺の部屋でもいいか?」

『うん』


頷くと、焦凍はドアを開けてくれる

中に入ると、和室で座布団に座るよう言われた




焦凍がコーヒーを入れたマグカップを渡してくれる

『ありがとう』

両手で受け取り、膝の上に置く





少しの沈黙のあと

「もう、爆豪のモノになっちまったのか?」


口火を切ったのは焦凍だった


『あー

ううん、今日の一位はノーカンなんだってさ』


「そうか…
爆豪らしいな」



『そうなのかな』

コーヒーを一口飲む



「なら、俺にもまだチャンスはある…

そう思っていいのか?」


焦凍がこちらを見つめて言う


私はマグカップをテーブルに置いて、焦凍の方を向く


『…あのね

勝己くんに、好きって言われたの』


焦凍の瞳が揺れる


『そう思ってくれてるって、ずっと知らなかった』


「だろうな…」

『私、どうしたらいいのかわからなくて…』
そう言いながら、痛みが引いた右の首筋をさする



すると、何かに気づいたのか、摩っている手を焦凍に捕まれ


『あ…』


「寧々…これって」


『わからない、キスされそうになって
ダメって言ったら…なんか予約?
あ、焦凍ならこの意味分かるだろうって言ってた』


「………


キス、拒んだのか」


『う、うん…』

「それは、爆豪としたくなかったからか?」






焦凍には、本当の事言わなくちゃ


焦凍も言ってくれたんだから



小さく息を吸い込み、
『焦凍、話したいことがあるの』


決心したように話し始めた






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