第48章 スタートウィズミー
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授業が終わって、更衣室の手前で轟と寧々は
「あ…」
『ぁあ…』
と声を漏らし、目を合わせた。
無言で血涙を流す峰田を無視して。そのうしろの緑谷に
轟は声をかけるとロッカーの鍵を渡した。
「わりぃな…」
「いいよ、着替えとってくるくらい」
その横で寧々もまた、芦戸に頼んで着替えを持ってきてもらうように頼む。
2人が更衣室に荷物を取りに行ってくれるのを見送ると轟と寧々は廊下に二人きりになった。
『…焦凍となら、くっ付いても平気かなぁって思ってたけど
やっぱり不便だね』
寧々は困った笑みを浮かべながら轟にそう言うと、轟は
「俺は、
この状況、悪くねぇと思ってる。
楽しい」
フッと微笑んで寧々を見つめれば、寧々は顔を赤くして俯いた。
『そう言うこと言うのは、反則です』
「なんで敬語なんだ?」
『知りません!』
プイッと顔を背けてしまった寧々の赤く染まった耳元に
轟は口を寄せ
「やっぱり可愛いな」
と小さく囁く。
『っ…!//////』
寧々は顔を真っ赤にして轟を見たが、赤くなったの寧々だけではなく、轟の荷物を手にした緑谷と
寧々の荷物をとってきた芦戸。
「「お、お邪魔しました!」」
2人は轟と寧々に荷物と鍵を押し付けると、各々更衣室に戻って行ってしまう。
寧々は口をパクパク開閉して固まったまま、
轟はそんな彼女に「どうかしたか?」と問いかけた。