第46章 コンファインミー
唇を重ねると、寧々の方から舌を絡めてくる。
首にすがりついた腕が少しづつ力を増して抱きしめてきて。
トロンとした瞳で見上げてくるのが…何と言うか、唆る。
『なんれ…挿れてくれないのぉ…』
弱々しい声が、唇を触れさせたまま呟かれた。
「……」
なんでか自分でもわからない。
挿れたいと言う気持ちはもちろんある…が、このまま攻め続けて壊してしまいたいとも思うのだ。
その2つの葛藤を言葉にするには難しく、轟は言葉を飲み込んだ。
『……私のこと…嫌い…?飽きた…?』
「は…?」
寧々はグスン…と鼻をすすって長いまつげを濡らす。
『だって…こんなに、焦凍が欲しいのに…
挿れてくれないの……もう、飽きちゃった?』
溢れ出した涙が止まらないのか、両手で顔を覆った
「…そんなはずねぇだろ
俺が…?寧々に飽きれるわけねぇ」
負けだった。
完敗だ。
もう少しイキ狂わせる予定だったが、こんな顔をされては我慢できたものではない。
轟は寧々に覆いかぶさると、すでに我慢汁で先端を濡らした自身を取り出し、すでに濡れぼさってビクついている穴に腰を落とした。