第3章 ホグワーツの戦い
彼らの人生は早くして死んだということだけでは語れないのだ。
確かに、時間はかかるだろう。
でもいつか必ず、彼らについて、楽しいことを思い出せる日が来る。そんな気がした。
ジニーさえいるのなら。
「ジニー、僕には君が必要だ。君はいつも僕にも幸せになる権利があるんだって、道があるんだって思わせてくれる。僕の場合…僕の場合…君がいると、とても幸せだ」
ハリーはジニーにキスをした。
ジニーはもう泣いてはいない。
さっきのキスとは全然違うキスのあと、ハリーはジニーをもう一度抱きしめてから立ち上がった。
明日はもう少し隠れ穴が日常に戻っているような、そんな気がした。