第3章 ホグワーツの戦い
Harry side
ホグワーツの戦いから数週間がたっていた。
ハリーは隠れ穴で夏を過ごしていた。ウィーズリーおばさんが戦いの後、当然のようにハリーのことを玄関ホールで待っていて、一緒に連れてきてくれたのだ。
些細なことだという人もいるかもしれないが、ハリーは玄関ホールでハリーを待つウィーズリー家を見た時、胸がいっぱいになって涙が滲んだ。
特に、あの戦いの後では。
ハリーは秋から闇祓いの訓練をロンと受けることが決まっていた。
なんと、魔法大臣に就任したキングズリー・シャックルボルトがホグワーツの戦いに参加した者はN.E.W.Tの取得した科目の数に関係なく闇祓いの訓練を受ける資格があるとしたのだ。
ハリーとロンは喜んで応募し、次にキングズリーに会うのを楽しみにしていた。
そして一昨日、ハーマイオニーからもふくろう便が届いた。
「親愛なるハリー。
こんにちは。お元気かしら?
私は元気よ。というのも、オーストラリアに行ってママとパパの記憶を取り戻して来たばかりなの。そうね、ちょっと怒られたわ。でも、説明したら、私たちのしたことがどんなに役に立ったかわかったみたい。私のこと、誇りに思うって。
ハリー、闇祓いの件、おめでとう。あなたが本当に闇祓いになるなんて素晴らしいわ。アンブリッジもマグル生まれを迫害した罪でアズガバンらしいから良い労働条件の下で働けると思うわ!
私は、9月になったらまたホグワーツに戻って、7年生をやろうと思っています。どうしてもN.E.W.Tを取得したいの。今日マグゴナガル先生のところに行って、そうしていいか聞いて見る予定よ。(多分いいと思うけど)
じゃあね。こんど是非うちにきて、パパとママにロンとあなたを紹介するって約束させられたの。お互い忙しくなる前に必ず会いましょう。
お元気で。
ハーマイオニー」
ハーマイオニーの両親の記憶が戻ったのは良いニュースだった。もう1つのニュースについては、ロンに言わせれば、「全く、あいつらしいよな、おい」だった。(ロンにも同じような、しかし少し長い手紙が届いていた)
状況は、全て順調だった。勝利の実感も、だんだん湧いてきていた。