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【銀魂】柳生家の忍者【男主 原作沿い】

第7章 高杉との決別(注:R15)









「ーーーッ!」

俺の体がビクリと震えると、
銀時は俺を隠すように抱き寄せた。

「クックック…澪の父親ぶった
次は正義のヒーローかァ?笑わせる。
聞けよ澪、そいつはなァ、
澪を籠の鳥にしたいんだ。
誰にも奪われたくない、
俺の近くにいて欲しいっていう
自分よがりな思いだけでな。」


「フン、どう言われたって構わねぇな。
俺は澪を守っていたい。
今も昔もそれだけは変わらないんでねェ。」



「…澪を守る……ねェ。クックックッ……」


「…………………………………。」


2人とも1歩も譲ることなく、バチバチと
視線だけが張り合う中、




晋助がふと時計を見た。









「……………チッ、時間、か。」



「オイ澪。また今度、続きやろォな。」



晋助は俺の顔を見てニヤリと笑うと
俺達に背を向け夜の街に消えていった。










「………帰るぞ。」

晋助の背中が完全に見えなくなってから
銀時が俺に声をかける。

が、もう俺の頭は混乱しきっていた。
酒のせいか、それとも先ほどの
甘いキスのせいか、罵声のせいか分からない。
でも、もう、何も分からなくなっていた。

どうして2人はこんなに俺の事で
対立していたのだろうか。
どうしてこんなに2人は
怒っていたのだろうか

どうして、どうして………
仲が良かったはずなのに…なんでこんなにも
距離ができてしまったのか………。




「うっ…ぐすっ………銀時、ぎんと…き…」

「澪、ごめんな。俺がもう少し早けりゃ…。」


「違う……俺…俺が……悪いんだ…俺が…
全部悪いから……。」






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