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【銀魂】柳生家の忍者【男主 原作沿い】

第6章 ミツバ編(原作沿い)





今、真選組に沖田隊長のお姉さんが来ており、
理由は今度結婚することになったから
その報告に来たそうだ。


だが、問題があるらしく………

「その結婚相手が、転海屋らしいんですよ。」

「…へぇ、偶然だね。」


「『偶然だね』じゃないよ!
隊長のお姉さんの旦那さん殺ろうだなんて
隊長がどんな顔するか……。」

退は悩みに悩んでいる様子だった。
副長と沖田隊長に板挟みにされて
彼も思うことがあるのだろう。


「あー…色々拗れてるのか。」


「拗れるなんてもんじゃないよ。
お姉さん、副長に気があるみたいだしさ…
その癖副長は会おうとしないんだから
本当に勝手なお人だ。
お姉さんに1つくらい幸せを
感じさせてあげればいいのに…
せめて、摘発前に式だけでも
挙げさせてもらうとかできないのかな。」

はぁ、とため息をつく退。
ぼんやりと上を見上げてそのお姉さんの事を
思い出しているのだろう。


「…退、その人の事、大分買ってるんだね。
もしかして好きなの?」



「え!??いや…そういうわけじゃ…!」


「ふふ、冗談だよ。」

退をからかうと
「……隊長に殺される。」
と怒られてしまった。



「でもさ、副長も副長なりに考えが
あるんじゃないかな。」


「…………じゃあ澪は、摘発しろっていうの?」


「その方がいい事もある。」

「…でも!」

「この話はここまで。」

一方的に話を切り上げる。

「忍者は主を疑ってはいけない。
その意味、分かるだろ?」

俺は忍者だ。
忍者は主の手足、目耳で無ければならない。
主が欲しいと思ったものを取り、
知りたいと思った事を探りに行く。

そこに俺の気持ちは関係ないのだ。



「俺は忍者じゃない。…真選組の隠密だ。」

退は立ち上がってそういう。

どうやら俺達は分かり合えなかったようで、
そのまま退は屋根を降りていってしまった。




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