第6章 ミツバ編(原作沿い)
「よしよし、こんなもんかな。」
潜入から2週間。
大分集まってきた。
写真、書類、録音……。
もうこれくらいでいいだろう。
「退に連絡するか。」
足にメモをつけて、鳩を飛ばす。
攘夷志士との取引は5日後。
しばらく会っていない
真選組の皆は元気だろうか。
「おい新入り。こっちの荷物運ぶの手伝え。」
「へい!」
夜中に運び入れるのは刀やら銃やら…
これを成敗できるんだから、楽しみだよね。
「潜入捜査ご苦労様。」
「うん、ありがとう。」
柱と背中合わせで話す。
誰もいない真夜中のビル街。
潜入捜査の結果を一通り話すと、
退がため息をついた。
「はぁ…5日後ね。了解。」
「どうしたの?」
「場所、変えよう。……話があるんだ。」
退にも個人的に話があったようだった。
場所を移動し、誰もいない雑居ビルの屋根に
移動すると、退はすぐに話し始めた。