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【銀魂】柳生家の忍者【男主 原作沿い】

第22章 帰宅編










「神崎 澪の調査…ねェ。」


とっつぁんは煙草をふかしながら呟いた。
















所変わって、とっつぁんの自宅 応接室。

とっつぁんに時間を作ってもらい、
とっつぁんの自宅に招かれた。

自宅の一室の窓の外は真っ暗で、
江戸の夜景が見える。


所謂、いいご身分というやつだ。




「なんで奴を調べる必要があるんだ。あ?
元々奴は派遣忍者。
そんな気ィ張る必要もねェだろ?
たかだか2ヶ月休んだくらいで………。」


「確かに休んだだけだが、無断欠勤だ。
…しかも、家族から捜索願まで出てた。
怪しいと思わねェか?」



「まぁな…。」



ここには俺と、とっつぁんしかいない。
近藤さんには黙って来た。
近藤さんは…絶対に反対するだろうから。






「でも、『神崎』が
いなくなったのなら、話は違う。」




とっつぁんは夜景を窓から眺めながら煙を吐いた。
もくもくと白い煙が部屋を舞う。




「………とっつぁんも知ってんのか。」



「おうよ。…分かってて、雇ったからな。」






とっつぁんが灰皿に煙草を押し付けた。

俺がライターを付けると、
新しい煙草を差し出す。







前からおかしいと思っていた。




元攘夷志士の澪を
真選組で雇うなんて、
普通の人じゃあ考えられない。


どうぞ情報を持っていってくださいと
言わんばかりだ。


そうなると責任がいくのは
とっつぁんである。



そのリスクを背負ってまで、
真選組で雇おうとするなんて………。


「じゃあ、なんで…雇ったんだよ。」


「………大したことじゃねェんだが…。」




とっつぁんが窓を開けると、
窓からふわりと女が1人入ってくる。


「さっちゃんが奴を毛嫌いしてたからよォ…。
ちょっと気になってな。」


その女は紫の髪をたなびかせて、
赤ブチのメガネ越しに蔑んだ目で俺を見ていた。


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