第22章 帰宅編
「それは……。」
山崎の質問にぐぬぬ、と言葉に詰まった。
確かに、山崎の言っていることが本当なら
攘夷志士との関係性は低い。
しかもおそらく地球の外でやってるとしたら…
経費は倍増になるし、危険度も高い。
その時、頭にさっきの言葉が蘇った。
『闇市を調べるのは、真選組では無理ですよ。』
「…………チッ」
結局、奴の言う通りにするしかねェのか。
新しい煙草をくわえて立ち上がり、
灰皿を山崎に押し付けた。
「…………副長?」
「それ片しとけ。俺はちょっと出てくる。」
「え?もう外は真っ暗ですよ?」
「ああ。だから行くんだよ。」
忍者ってのは、夜からが仕事らしいからな。