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【銀魂】柳生家の忍者【男主 原作沿い】

第22章 帰宅編








とにかく、連絡を入れなかったことが
お気に召さなかったようだ。

そんなことよりも、若は俺がどういう状況で
いなくなったかを知らないのだろうか。

携帯は壊れてしまったし、俺は死にかけたわけで。
それなのに連絡を入れろだのなんだのと…。

我儘な若でも、それはないだろう。
もしかして、知らない…というか、
周りの奴ら、皆…言ってないのか?







「ったく。そう約束をしても、すぐ破るだろう。
本当にわかっているのか?」


「…………へい。」


「…本当だろうな。もし破ったら…
東城の持ってくる服を着てもらうからな。」


「……へい。」


「そしてそれで江戸を歩いてもらう。」

「………へい。」




まぁ…敏木斎様や輿矩様を考えると、そうなるか。
若にあんな血だらけの現場を見せるわけがない。

もしかして若にだけ内密にしているのかもしれない。


「あ、それからお妙ちゃんのお店で
バイトでもしてもらおう。
そうすれば、妙ちゃんも楽できるし、一石二鳥だ。」



「………へい。」



俺が何回目か分からない返事をしたところで、
若の自室の襖ががらがらと開いた。



「もうその辺にしておけ、九兵衛。」



「輿矩様。」


「……父上。」


「………ゴホン。パパ上だ。」



襖から来たのは、輿矩様だった。

俺が正座のまま体を向けて
頭を下げると、上から声が掛かる。


「……澪。戻ったか。」


「……はい。ご心配おかけし、
大変申し訳ございませんでした。」


輿矩様は少々呆れているようで、
俺が顔を上げると、ため息をついた。

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