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【銀魂】柳生家の忍者【男主 原作沿い】

第3章 過去編


(銀時視点)



ーーーーーーー……………




「…………というわけ。
一応2人の近辺は調べさせてもらったから
居場所は分かってたんだけど、
晋助もああ言ってたし来るまで待とうと
思って」

「クソ杉コノヤロー……んなこと
一言も言ってねぇんだけど?」


「あぁ。俺達は嵌められたようだな。」


「??とりあえず、晋助も銀時も小太郎も
仲良さそうで良かった!」


「「何処がだ!!」」

高杉から澪の事を聞いたことは一度もない。
様子を見る限り、ヅラも同じらしい。


そこまでして澪と俺達を会わせなかった理由は
1つだろう。


高杉は澪に惚れてたことだ。


奴の目の色が澪を見る時だけ
変わることに気付いたのは
まだ寺子屋にいた頃で、
気づくと戦争中にも関わらず
澪を口説こうとあれこれしていた。
…残念ながら澪はすこぶる鈍感で、
全く気にも止めなかった。
それどころか、澪は平等に俺達を
見ていたからか、俺達は高杉から
恨みを買っていたのかもしれない。

だからと言って俺も澪を譲るつもりは
ないけどね。


あ、いや、違うのよ?俺は。

惚れてるとかじゃなくて…
弟的な感覚で見てるから。俺は。マジで。



「…で、澪。一つ気になるんだが…。」

「何ー?」

俺が読者に必死に弁解しているところで、
ヅラが澪に聞く。
ちなみにヅラは澪の事は
小動物の何かと思っている。

ヅラはいつか高杉に澪が
食べられてしまうのではないかと
いつも心配していたのを思い出す。

「高杉とはその後連絡取っているのか?」

「うん。たまに会いに来るよ。
柳生家の人に見つかったらまずいからって
前日の夜に手紙寄越すけど。」

「…………何か変な事されてないだろうな。」

「ううん?普通だよ。
毎回俺と共に来いって勧誘されるけど、
それ以外はなんにも。」


高杉の奴…まだ澪の事口説こうとしてんのか…
だがいつもの通りからぶっているようだ。

鬼兵隊なんてでけぇ船は動かせる癖に
想い人は動かせないなんて
案外高杉も恋愛下手だ。

澪と別れ溜息を付いている高杉を想像すると
笑いがこみ上げてきた。



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