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【銀魂】柳生家の忍者【男主 原作沿い】

第20章 春雨編 (注:R18 本番なし)






「ジミー、この付近は探したのか?」


草陰を探していた銀さんが腰をあげる。
何か懐をゴソゴソと弄っている。



「探しましたよ、勿論。
でも、血痕もなければ、人影もいない。
副長達はここから澪は誰かにより
移動されたと考えてるみたいです。」



「誰かによりって……、それって
誘拐って事ですか!?」



「さぁ。下っ端の俺にはさっぱり……。」



山崎さんは首を振って、ため息をついた。



「…全く、澪がいないせいで
副長も沖田隊長も調子狂っちゃって
大変なんですよ。
早く帰ってこないかな、澪。」





「そういえば、あのマヨ達はどこにいるネ。
この辺りにはいないアルか?」


「ああ、今は柳生家で
事情聴取してるみたいですよ。
なんか、次期当主の女の子が、
最後に澪に会った人だからって。」



山崎の言葉に銀さんも血溜まりを避けて
出口に向かう。


「…………仕方ねぇ、奴等とガチ合うのは
癪だが時間がもったいねぇし行くか。」


「そうアルな。
九ちゃんにも行くって行っちゃったネ。
涙拭きに行くアルよ。」


その後を神楽ちゃんが続き、
僕も行こうとすると、
山崎さんがあ、と思い出したように言った。


「ここに入った事、内緒にして下さいね。
ホントは誰も通すなって
言われてるんですから。」


「へいへい。」


銀さんが手を振って、階段を下りる。



ただ走り回ってるだけだ、という
僕の甘い考えは跡形もなく消え、
想像以上に重い事態だという事が残った。

万事屋の足取りは行きよりも
重くなっていた。



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