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【銀魂】柳生家の忍者【男主 原作沿い】

第3章 過去編


(澪視点→銀時視点)







「澪ちゃん、一つだけ約束して
欲しいことがあるんじゃが。」


「はい。何でしょうか。」


「…柳生家の事は知っておるじゃろう。
柳生家は、将軍の下に就く高貴な家柄じゃ。

将軍の敵になる元攘夷志士の澪ちゃんが
うちにいることが分かれば
ワシらの首も危ない。
しばらくは………そうじゃな。
戦争が収拾つくまでは
ここに身を隠しておいてくれんか。
…できたら……外へ出ないように、してほしい」


「…分かりました。」


「すまんの、迎えると言いながら
澪ちゃんを縛る結果になるからのぉ。」

「いえ…俺の居場所が貰えるだけで
十分です。」


「そうかのぉ……では、頼む。」

「はい!」






ーーーーーーーーー…………………




「……………てなわけで、柳生家に
引き取られた俺は無事に生き延びて、
約束通り落ち着いてから外に出た。

その頃にはお前らが本当は
生きてた事くらい知ってたけど、
敏木斎様との約束があったからな。
行きたくても行けなかった。」

澪がペラペラと説明口調で話す。
物凄い運の良さで澪は生き残ったらしい。

今思えば、ガキのくせに
自ら戦争に飛び込んで来て
天人の屋敷に忍び込んだり、
自分よりも何倍も大きい天人と戦ったり
何度も何度も死ぬ機会を澪は乗り越えてきた。

俺もヅラも澪だからこそ
崖から落ちてポックリなんて
信じられなかった。

もしかしたら実は生きてましたーっていう
オチかもしれないと思い、
戦争から抜けてから、澪の落ちた崖や
川の下流の方まで見に行ったりしたものだ。

まさか、それが本当だったとは思わなかった

「崖から落ち、川に飛び込み、爺に拾われ…
九死に一生…いや、九十九死に一生だな。」

「オイオイそりゃ残機
取りに行くの大変だろ。」

「いいだろうそのくらい毎回ポイントを回って
緑のキノコを手に入れるだけだぞ。」


「ハハハ…………話聞けや殺すぞ。」

冗談を言っていると、
澪が笑いながら睨んできた。
俺が頭をポリポリかく。
まだ、聞きたいことはある。

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