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【銀魂】柳生家の忍者【男主 原作沿い】

第20章 春雨編 (注:R18 本番なし)



(澪視点)










「ぐ………ぅ……。」





身体中がずきりと痛み、目が覚める。



目を覚ますと、
薄暗い牢獄。

手足と首には鎖がついている。



そして目の前には。



「………やっと起きたか、糞ガキ。」


ヤバそうなおっさんがいた。



「………ゲホッ!」


おっさんはオマケのように
俺の腹を殴りつける。

俺が咳き込むと、
おっさんはイライラを
俺にぶつけるように言った。


「何回殴っても起きないから、
死んでんのかと思ったぜ。」


気付けば腹も、頭も、頬も痛い。


髪留めは解けていて、
俺の視界を半分遮るように
髪束が垂れた。


「………オイ、隊長を呼べ。
ニンジャが起きたってな。」


「ハッ!」


門番の1人が牢屋の外に出て行く。
ここは一体どこなんだ。


「………………。」


いや待て、俺はあの夜兎と
戦って負けたはずだ。


という事は、奴隷か、もしくは監禁か、だな。


どちらにしても最悪の結末しか浮かばない。


「……なんだ、随分静かな野郎じゃねぇか…。」


とはいえ、俺が天人に吐かせたいものなんて
あるのだろうか?
あるとすれば、最近の天人の動きくらいで、
あとは特に何も無い。

だとしたら……奴隷か?
奴等、天人の考える事は分からない。


厄介だな。
売られてしまったら、
余計に抜け出しずらくなる。


なんとかその前に脱出したいんだけど。


「……あーそう。
特に質問も興味もないワケか。
アンタ、銀髪の男よりも全然喋んねぇのな。」




「……………お前も、知ってんのか。」



コイツも銀時の事、知ってるんだ。
銀時、顔広いんだね。



「……ったりまえだ。
今や吉原の救世主、だろ?
それにあそこのガキ。隊長の妹だしね。
俺、同族殺しは嫌でさァ、
余計に頭に残っちゃって………」


「阿伏兎。」


おっさんがため息混じりに話した瞬間、
横から拳が飛んできた。

おっさんはひょいと避けて道を開けると
あの少年がいた。


「…その話はいらないんじゃない?」


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