第20章 春雨編 (注:R18 本番なし)
(神威視点)
「隊長、何やってるんですか。」
草陰から阿伏兎が出てきて
男を踏みつけた。
男は意識を失ったらしく、
返事は無い。
「あー阿伏兎。良いとこに来たね。」
俺がへらりと笑うと、
阿伏兎はため息をついた。
「……全く、毒盛られたんでしょ?
船戻りますよ。医者に見てもらわないと。」
阿伏兎に肩を貸すと、
足の力が完全に抜けた。
ホントに抜けちゃった。
怖いなぁニンジャは。
「………あ、ねぇ阿伏兎。
もう1人連れてって欲しいんだけど。」
「……………は?まさか…。」
「うん、そのまさか。」
俺がまたにこりと笑うと、
阿伏兎は心底嫌そうな顔をした。