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【銀魂】柳生家の忍者【男主 原作沿い】

第20章 春雨編 (注:R18 本番なし)








「ーーーッはぁ、はぁ、」




「ーアハハ、もうバテたの?」


「………はは、ごめんね。お兄さんもう年だ。」



どうしてもそのオレンジの髪が
目の前に来ると
手を緩めてしまい、
決定打を打ち込められない。


俺は何回か返り討ちに合い、
横腹と左手をモロに攻撃をくらってしまった。

両方から血が出て、痛い。
片手で刀を握り立っているのがやっとだ。


「……………ちょっと死ぬ前に、カノジョに
ラブコールしてもいいかな?」


俺が携帯を出してピピッと
若に着信を入れる。

しかし、2コール目で
バキッと嫌な音がした。


「……こらこら、戦ってるのに
携帯電話は禁止だよ。」


手元を見ると、
携帯の上半分が飛んでいってしまっている。


どうやら木の枝を投げつけて
無理矢理折ったらしい。


「……あらら、
それは知らなかった。ごめんね」

使い物にならなくなった携帯を地面に捨てる。


これで、最後の希望も絶たれた。




「……………この勝負、俺の負けだよ。」



「………え?諦めるの?」


電話して、
若に今すぐ逃げるよう
伝えたかったんだけどな。

こうなったら、
奴をどうにかして止めるしかない。

俺は刀をもう一度向けた。




「………いや、諦めない。
若を護る使命はまだ生きてるからね。」



勝てないと分かっていながら挑む勝負ほど
命知らずな事は無い。


でも、俺は引けないし、引かない。



命をかけても、
俺がここを止めてやる。




「……………今度こそ、本気で行く。」





きっと、チャンスは必ずやってくる。

そのチャンスまで、俺が持てるかどうかだ。



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