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【銀魂】柳生家の忍者【男主 原作沿い】

第19章 トッシー編(原作沿い)






(土方視点)




「ぜぇ……はぁ………これ以上……
近付いたら…斬りますよ……マジで!!」




「うぅっ…痛い…
親父にも殴られた事無いのに…」




「相変わらず厳しい……
でもそこがイイっ…!」





澪はギロリとオタク共を睨む。

オタク共は澪に
殴られ倒れているのにも関わらず、
その顔は笑顔だ。


「………………………。」

もはや狂気に近い奴等に、寒気がした。



それと同時に、俺も奴に支配されている時は
こんなような姿なのだと思うと………。


「……………はぁ。」

自分ではないと分かっていながらも
自己嫌悪に陥る。


澪が思わず奴に
手を挙げたのも納得できた。


「来るなァァアア!」


澪の表情は怒りと恐怖に
満ちている。


「………お、オイ……嫌がってるだろ。
やめてやれ。」

「………?土方殿、何を言ってるのだ?
このくらい、いつもの事だろう。」

「その通り。澪子ちゃんは
ツンデレだからな。ムフフ…ネタになる…。」


オタク共に言ってみるものの、
こちらの言う事は全く届いていない。

彼らの目には今、
澪しか写っていないのだ。



「あ、副長ー!オフ会の店、
予約してきましたよー。」


そこに店を予約しに行かせていた
山崎が帰ってくる。
オタク共と対立している澪の目が
遠くで俺を呼ぶ山崎を見抜いた。




「…さっ、退!ヘルプ!!」



澪がオタクの間を掻き分けて、
山崎に飛び込んだ。


「え、澪!?」

「助けて退!マジで死ぬ!」

「死ぬって…、 何が!?」


「俺の貞操がっ!!!」



澪は山崎の肩を掴んで背中に隠れる。

山崎はオタクに体を向けさせられる形になり、
オタク共は澪に近付く足を止めた。




「………ええ…誰……その男……。」


「聞いてないよ澪子ちゃん……。」



オタク共がざわめきはじめる。
山崎の顔には冷や汗が垂れていて
顔は真っ青だ。



「土方殿!この男は何者なんですか!」

「ま、まさかもう…あの男に
澪子ちゃんは
穢されてしまっているのか!?」



「う、う、嘘だああああ!!」


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