第19章 トッシー編(原作沿い)
「おお!!澪子ちゃんだあああ!」
「流石トッシー殿、澪子ちゃんを
呼んでおくとは流石でありますな……」
「澪子ちゃんだぁ……ひ、久しぶり…」
「澪子ちゃん……グヘヘッ……」
トッシーの目線の先にいるのが
俺だと分かると、
トッシーの周りにいたオタク達が
一斉に俺を見る。
「澪子ちゃん、はぁはぁ、
髪伸びたね……触ってもいい?」
「やっぱ………カワイイね……け、結婚して…っ」
近づいてくるオタク達はみんな息が荒く、
イベントの直後で油汗がびっしょり。
口角はみな気持ち悪いくらい上がっていて、
はっきり言って気持ち悪い。
それを見て、ぞわりと背筋が凍った。
「……ち、…近寄るな屑共がァァァア!!」
………ここ数日、思う事がある。
トッシーの護衛の一件で、
俺はオタクという人種が
トラウマになっているのではないかって………
詰め寄ってくるオタク共に
俺は拳を振り上げた。