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【銀魂】柳生家の忍者【男主 原作沿い】

第19章 トッシー編(原作沿い)







珍しいな。副長がそこまで
トッシーに意識を許すなんて。

DVDを買いに行ったり、
オタクと話してるところは見たけど、
こんな何時間も行うであろうイベントに
副長がずっと意識を無くしているとは……。

もしかして、またしばらくトッシーで
行くつもりなのかな。…………まさか、ね。





一応確認しておいた方がいいか。
副長の生存確認したらすぐ帰ろう。





「トッシーはどこ?」


「ブヒッ………こ、こっちだよぉ。
……ウヒヒッ」



「……さっきから……
笑い方キモいですよ………」
















「ここだよぉ?ヒヒッ
澪子ちゃん、ホント可愛いね……。」


「………手、離してください。
手が汚くなるんで。」


「うおおおおお!キター!
澪子ちゃんの辛辣批判!!」


「…………意味、違いませんか?」


オタクの手を振り払って、
服で軽く払う様に拭いた。

あーやばい。ネチネチする。最悪だ。


常に持参しているウェットティッシュで
軽く拭くと、油が取れたようで
大分良くなった。





「ねぇ……そ、そのウェットティッシュ……
ボク……欲しいナァ………。」


「キモッ…。」



俺が嫌そうな顔をすると
オタクは余計に喜ぶ。

オタクという生き物はつくづく
意味の分からない生き物だ。




連れていかれた場所はイベントの
ロビーの1角だ。

オタク達は前を見つめて息を荒くしている。
その中心に、黒髪が見えた。


「これから、オフ会に皆で行くでござるよ。
クスクス…」


「……………あ、トッシー。」



デニムの上下の服を着て、
赤い鉢巻をつけた彼は確かにトッシーだった。


「……………っ!!?」


トッシーは俺と目が合うと、驚いたようで
目を見開き俺をジッと見ている。




「………おま、澪。
………なんでここに………。」




「………………え?」





トッシーは俺の事を澪子氏と呼ぶ。
会ったらすぐに飛び付いてくるのに、
それもない。



この人は、トッシー………じゃない?

だとしたら……




どうしてここに……………?






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