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【銀魂】柳生家の忍者【男主 原作沿い】

第19章 トッシー編(原作沿い)







「終わった…………。
今日は頑張った、俺………。」




自画自賛をして机から顔を上げる。
17:00だ。勤務終了の時間である。


「………あーーー、疲れた。」



局長室を出て欠伸をする。
局長は午後から出張……という名の
ストーカー業務に従事しているから不在だ。





「あ、澪。お疲れ。」



どこからか声をかけられ、振り向くと、
庭に退がいた。



「あ……退。」


「どう?体調は。」


「大分良くなったよ。」


「そう、良かった。」



ホッとした様子で笑う退は私服だ。



あれ……?おかしいな。
退って、今日休みだったっけ?





いや、朝会ったはずだよな。
………だとしたら、仕事で私服に?





「……何かあったの?」


俺は小太郎と晋助とは顔見知りだから
小太郎の穏便派、晋助の鬼兵隊の
調査からは外されている。

そのため、攘夷志士の捜査に
関しての情報は
全く入ってこない。



もしかしたら、そっちの二方に
動きがあったかもしれない。






もし、晋助が江戸に来ていて、
真選組に奇襲を仕掛けるという噂がある……
とかだったらどうしよう。



晋助に捕まりたくはないけど、
もし真選組として晋助に出会ったら、
俺は晋助を斬れるのだろうか………。











「あー………その、さ。
副長がちょっと……。」


「…………副長?攘夷志士じゃなくて?」




「え?まさか。そんなんじゃないよ。」


俺の考えも他所に退は首を振った。

攘夷志士関係ではないらしい。
少し、安心した。

それにしても、
副長が…ってなんだろう……?

退の事だから厄介事押し付けられたのかな…。



「………ねぇ、澪も手伝ってくれない?
俺だけじゃちょっと心細くてさぁ……」



副長、退に結構
雑用押し付けることあるからな。

俺が副長の下に付いていた時も
退に色々頼んでたっけ。



「俺に出来ることなら、いいよ。」


何がともあれ、友人が困っているのに
手を貸さない理由は無い。
俺が笑ってそう答えると、
退がホッとした様子で微笑んだ。


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