第19章 トッシー編(原作沿い)
「……き、きのう………さけ……飲みすぎて…」
「ありゃ……。じゃあ、二日酔い?」
「………それも……あるかも。」
息を整える間も、頭痛は止まらない。
息をすればするほど、頭の血液が
グリグリと俺の頭を圧迫するような、
そんな感覚。
「澪、お酒強い方なのに……。
よっぽど飲んだの?」
「ん……焼酎ロックを……一升瓶。」
………だったと思う。
お登勢さんはロックが好きらしく、
自分も飲みながら
俺にも酒を注いでくれていた。
お登勢さんのペースに合わせて
俺もガブガブ飲んでしまったんだよな。
「うわぁ……俺はそんなに飲めないな。
薬飲んだ?朝ごはんは?」
「………なにも…たべてない……。
朝おきたら……7:20……、
しぬでしょ……。」
虚ろな目で退を見る。
退は俺の言葉を聞いて目を丸くした。
「えっ!?澪、良く間に合ったね。
柳生家からウチまで結構遠いじゃん。
もしかして車で来たの?」
「走って来た……。
昨日……銀時の家泊まったから…近いし…。」
「あ、昨日旦那と飲んだんだ。
……とにかく、後で俺の部屋に来なよ。
酔い止めあるから。」
「………ありがと……恩に着る……。」
喉元に湧き立つ何かを無理矢理飲み込んだ。
最近は仕事充実してたから
仕事なのに、帰りたいな、なんて思ったのは
久しぶりだ。