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【銀魂】柳生家の忍者【男主 原作沿い】

第18章 柳生九兵衛生誕祭編(原作沿い)










「………さて、会場は……っと。」




会場である客間に入ると
テーブルや椅子が既に設けられている。

相変わらず盛大で豪華だ。


「おお、澪か。九兵衛は?」

輿矩様が俺の足元に歩いて来る。
相変わらず小さい輿矩様は俺を見上げて言った



「先程、ご就寝なされました。」


「そうか。」


輿矩様は、安心したように頷いた。
俺の方から目を外し、次々と設置されていく
豪華な屏風やテーブルクロスを見ている。

俺も輿矩様から目を離していると、
輿矩様が俺に囁くように言った。


「………今年は九兵衛の友人達も
呼ぶと聞いた。」

「はい。」

「…明日、彼らにも失礼のないようにな。」

「……はっ。」


輿矩様に深く頭を下げると、
満足そうに頷いた。



「……あ、あと、頼みがあるのだが…。」

周りをキョロキョロしてから
輿矩様に手招きをされた。


顔を近づけると、耳打ちをされる。
極秘の頼みらしい。


俺は聞き逃さないよう、耳を立てた。















「では、この場は任せよう。
明日は政界の役人との食事会があり、
パパ上と共に外出する為
生誕祭には残念ながら出席できない。
今回の流れについては大方東城に頼んでいる。
お前は九兵衛を最優先に行動したまえ。」


耳打ちが終わり、輿矩様は
また真剣な顔つきに戻る。
俺は丁寧に頭を下げた。

「かしこまりました。輿矩様。」


「うむ。パパと呼びなさい。」


「……………………………。」





「………ん?澪?」



「……えっと、それでは、
会場の手伝いに行ってまいります。
輿矩様は当主のお仕事でお疲れでしょうし、
早くお休みになってください。
失礼致します。」




「えっ………無視!?パパは!!?」


「………………失礼します。」

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