第16章 ドライバー編(原作沿い)
(土方視点)
「ふぅー!久しぶりに肩が軽いぜ!なぁ総悟」
「これでやっとまともな服が着れまさァ。」
「間違いねぇ!!」
ガッハッハと笑う近藤さん。
俺達はどうにかUFOを撃退し
自分の体を取り戻すことが出来た。
「それにしても久しぶりですねィ。
屯所に帰んのも。」
「2週間…いや、3週間ぶりくらいか?」
「そういや澪くんに局長押し付けて
来ちゃったけど大丈夫かな?」
「桂を取り逃したらしいですが、
なんだか前より紳士に
なったっつー噂でさァ。
チンピラだった土方さんがいない分きっと
皆も浄化されたに違いねぇや。」
「誰がチンピラだコラ。」
屯所の玄関に着くと、門番が待っていた。
「皆様、お帰りなさいませ。
長旅ご苦労さまでございました。
さ、神崎局長がお待ちです。どうぞ。」
「お、おう……。」
なんだお帰りなさいませって…
総悟の言ってた紳士ってこういう事か?
ギイィ、と扉を開けると、
隊士達が全員通路に整列していた。
「「「「「皆様、お帰りなさい!!」」」」
そして、俺を見ていっせいに頭を下げる。
………なんだか気味が悪ィ。
神崎の奴…どういう
教育しやがったんだ。
「うわぁ、まるで吉原でさァ。
それか、金持ち坊ちゃんの家ですかィ?」
「まぁまぁ総悟。
礼儀正しくていいじゃないか。」
そのまま客間に通される。
客間では、神崎と退が座って待っていた
「……………はぁ、良かった。
上手くいったようですね。」
俺達の体を見て安堵した神崎が
ホッと胸を撫で下ろす。
俺達が引かれた座布団の上に腰を下ろすと、
総悟が不満げに神崎に言う。
「……で、澪。隊士達の
あれはなんでィ?どうしたらああなんだよ。」
「分かりません。気付いたらなってました。
俺も仕事に熱中してたので、
仕事以外の事は隊士と話しませんでしたし…」
はぁ、と落ち込む様子を見ると
神崎にとっても予期していた事態では
なかったらしい。
そこに山崎が補足を入れる。