第16章 ドライバー編(原作沿い)
「了解だ。ありがとう。」
電話を切り、即座に別の人間にかける。
「澪、もしかして…
見つかったの?ゲーマー星人。」
「ああ。
だが、俺はこれから松平さんと予定があるし、
他の隊士もギリギリで回してるから無理だな。
それに………ちゃんと当事者が
行ったほうがいいと思うんだ。」
プルルル、と鳴っていた電話が
カチャリと音を立てて通話状態になる。
「…もしもし、副長?」
『今の俺はドライバーの土方だ。副長じゃねぇ
仕事中だ。後にしろ。』
「……待ってください!ゲーマー星人の
居場所が分かりました。」
『……ンだと?テメェからかってんのか。』
「…馬鹿言わないでください。
柳生家隠密隊が全力で捜査しました。
彼らに抜かりはなく正確な情報だと
俺が保証します。
しかも、奴等は地球から出るつもりです。
今を逃せば二度と追い詰められませんよ。」
『……さっさと居場所言いやがれ。』
「わかりました。場所は……………。」
「……………です。
申し訳ありませんが今から屯所に
松平さんがいらっしゃるので、
これからはサポートできません。
沖田隊長と局長には副長から
ご連絡をお願いします。
……それでは、ご武運を。」
『あぁ………また連絡する。』
副長が電話を切る。
頼む、上手くいってくれ……。
俺はそう祈りながら、
松平氏を迎えにいくため、玄関へ向かった。