第15章 斉藤隊長編
(斉藤視点)
「…というわけだ。
奴を徹底的に調べろ。」
「…………………。」
「頼んだぜ。」
土方副長が私の部屋を出ていくZ。
内偵として暇な部隊であった三番隊…でも
今日から働かなければ行けなくなったZ。
ターゲットの名前は神崎澪だZ
今、局長の補佐をしている派遣忍者だZ。
その神崎が、
今現在、攘夷志士と内通していないか
という調査の仕事だZ。
話によると神崎は元攘夷志士らしいZ。
だから桂や高杉とは知り合いらしいZ。
とはいえ現在関わりを持っていないのなら
真選組としては神崎を裁くことは
できないZ。
もし内通していたらその場で斬れという
命令が出ているZ。
今日から神崎に張り付いて調査するZ。
〇月✕日。
17時に仕事を終えて帰路に着く神崎の
後をつけるZ。
「……今日の夕飯何かなぁ………。」
どうやら真っ直ぐ家に帰るつもりだZ。
「………………………。」
柳生家の屋敷の前に来たところで
神崎が足を止めたZ。
「…斉藤隊長何やってるんですか
こんな所で。」
早速バレたZ。
「……………………。」
なんて言っていいか分からず黙っていると、
神崎の後ろから金髪が見えたZ
「ああ!澪聞いてくださいよ。
今日も若にゴスロリ衣装を
燃やされてしまいました。」
「…いつもの事じゃん。
じゃあ俺帰るんで。斉藤隊長、また明日。」
「………誰に挨拶してるんですか?」
「うーん、仕事の上司 ?」
「…はぁ。上司がここまで見に来るなんて
変な話ですね。」
神崎には気付かれたけど、
隣の金髪には気付かれなかったZ。