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【銀魂】柳生家の忍者【男主 原作沿い】

第15章 斉藤隊長編




(土方視点)





「………失礼します。」

「……山崎か、入れ。」


神崎が屯所を出た後、
山崎が俺の部屋に入ってくる。

障子を閉めると、山崎は
俺の前に座る。
しかし、浮かない顔をする。



「………やはり、攘夷志士のブラックリストを
何度探しても、神崎澪という
名前は書いてありませんでした。」



「………だが、そのリストは
戦争中にも使われたリストだろ?
逆に元攘夷志士の神崎の
名前が載ってねぇのは
おかしいだろーが。」


「…そう言われてみれば確かに、変ですね。
殺されたスパイや密偵のリストも
載ってるのに…。」



「本当に奴が元攘夷志士なのか、
怪しいもんだな。」


「…しかし、澪の太刀筋は
生半可じゃないです。
あれは…忍者の戦い方とは違います。」



「だとしたらどう説明すんだ?
今も裏で敵と内通してるかも
しんねーんだぞ。」



「………俺は、そうは思えません。
だって、ミツバさんの時も、伊東の時も、
澪は仕事をちゃんと全うしていました
普段も凄く真面目に取り組んでますし、
攘夷志士とは思えませんよ…。」




山崎が口をすぼめて言う。
山崎の言いたい事は分かる。

俺だって、信じたいわけじゃねぇ。


ただ、神崎は今近藤さんの近くにいる。

もし、神崎が攘夷志士だったら、
暗殺を計画する可能性も高い。

そう思い、山崎に神崎の事を
調べさせたが、無駄足だったようだ。


「…仕方ねェ。昔の資料で駄目なら
今を探るしかねェな。」


「…………まさか、彼を?」

「ああ。ウチの内偵を使うとするか。」



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