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【銀魂】柳生家の忍者【男主 原作沿い】

第14章 真選組厠編(原作沿い)




「なんだそりゃ?」


持っていたウェッティーを
捨てようとすると
沖田隊長に不思議そうな顔をされた。

「…ウェットティッシュですけど。」


沖田隊長のわきにある喫煙用のゴミ箱に
手を拭いたウェッティーを捨てる。


「なんで厠にそれがいるんでィ。」


「あー…えっと。」

素直に厠が汚いって言ったら怒られるかな。
というか屯所に住んでいる皆さんに
失礼だよな、うん。

でも実際汚いのが理由なんだけど、
なんて説明すればいいかな。

相手はドSの王子沖田隊長…。
変な答えだとどやされるのは間違いない。



「なんていうか、その…………」




「なんでィ?」







「せ、清潔感…が…ない……から?」






絞り出した答えがそれだった。
もうなんて言っていいか分からない。
はは、と苦笑いながら言うものの
沖田隊長は微妙な顔をする。


「は?意味わかんねぇ。」


そりゃそうですよね、俺だって分からない。
もうなんて言い訳すればいいんだと
思っていると、
隣の隈無さんが思い切り俺の手を掴んできた。


「…やはり…貴方もそう思いますか!!!」




「…………は、はい?」












「………あん?厠の設備を一新してほしいだ?」

ところ変わって真選組、副長室。

俺は隈無さんに引っぱられて
沖田隊長と一緒に来ていた。

「ええ、ウチの隊員の隈無清蔵からの
提言でして。
せめて厠の手洗いを蛇口式から
センサー式に変えてくれとの事でさァ。」


なんてこった。
勘弁してくれ。俺はこんな事してる
場合じゃないんだ。
いや、忙しくないし、
別に出勤簿の仕事なんて明日でもいいけど、
なんで俺まで真選組の厠事情に
首を突っ込まなきゃならないんだ。


「…で、なんで神崎がいるんだ。」

副長が刀の手入れをしながら言う。
俺だって聞きたいですよ副長。

「いや…俺もよく分からなくて……」


「彼には重要参考人として
来てもらいました。」


「え?あ…そうなんですか?」


隈無さんの目は真剣だ。
冗談で連れてきてた訳じゃないらしい。







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