第14章 真選組厠編(原作沿い)
退の背中からはみ出ている
ミントンのラケットが俺の疑惑を確信に変えた
「サボってた?」
「さ、さ、サボってなんか!」
「じゃあそのラケットは何?」
「……あー……いや……これは…」
たじろぐ退の背中から
ひょい、とラケットを奪う。
「あ!ちょっと!!」
「………はぁ。これで今月入って15回目。
しかもバレバレ。」
「…………す、すんませんっす……。」
俺が睨むと、退は申し訳なさそうに謝った。
…暇さえあればミントンしようとする退に
少々の殺意を覚える。
仕事で手が空いて、ちょっと
息抜きにするなら分かるけど、
掃除くらいちゃんとやれよバカ。
「……………もういい。
罰としてこれ、片付けてきて。
明日もサボったら、副長に
そのラケット折ってもらうからね。」
「心に留めときます…。」
僕の持っていたほうきとゴミ袋、
それからラケットを退に押しつけて
僕は斉藤隊長のいる道場に向かった。
「あ、お疲れ様です。斉藤隊長。
………隊長?」
「Z〜〜」
「…………………………。」
どいつもこいつも………………