第13章 竜宮城編(原作沿い)
その後、順番に長谷川さん、
九兵衛さん、神楽ちゃん……と
マイナス3万のじーさん二人を
図った所で、亀梨さんのスカウターが
爆破し、チーム分けは中断されてしまった。
「!!あれは…!」
九兵衛の足元に銃弾が当たる。
竜宮城の隣の塔から
スナイパーの亀が狙っているのが見えた。
「……チッ!
若に銃を差し向けるとは
なんたる愚行…!」
澪さんがその辺に刺さっている
サンゴを投げる。
「だからキャラ違うって言ってんだろォォ!」
サンゴはスナイパーの亀の脳天に命中し、
倒れた。
「今のうちだ!みんな散れ!!」
亀梨さんの言葉で皆バラバラに行動し始める。
「僕らはこちらから攻める!!」
「新八達は別ルートから行くネ!!」
そう言って九兵衛さんと神楽ちゃんは
竜宮城の岩場を登っていく。
「ちょっと待てェェェェェ!!
戦力は均等に三等分するんじゃ
ないのかよォォ!!
スパウザーの意味は!?」
僕が聞くと、九兵衛さんは一瞬止まって
振り返る。
「…澪、下は頼んだ。」
「若…ご武運を!」
「オイイイ!!澪さん(50K)で
チャラにした感じにしてんじゃねぇよ!!」
「…大丈夫、銀時の菓子食ったから
澪(70K)だよ。安心して!」
「安心できるかァァァァァァ!!」
キメ顔をする澪さんに
罵声を浴びせる。
「あ、新八。敵がいっぱい来た。」
「えぇ!?」
「ほら、あそこ。」
澪さんが指さす方を向くと、
追っ手がたくさん来ている。
「新八君、ここは俺たちに任せて行けェ!」
追っ手に対して
長谷川さんと亀梨さんが立ちはだかった。
それを見た澪さんも覚悟を決める。
「よし…行こうか新八君。
うちの班はマイナス30000Kと362Kと70Kで
マイナス29568Kだね。頑張って行こう!」
「行けるかァァァ!!
せめて長谷川さんと澪さん交代して
マイナス28984Kで行かせろよ!!」
「え?長谷川さんと亀梨さんならさっき
亀になって谷へ落ちてったよ。」
「えっ」
後ろを向くと、もう二人の姿は無く、
ゴロゴロと谷底に転がって行く亀の甲羅が
2つ見えた。
そして、目の前には沢山の敵勢。