第13章 竜宮城編(原作沿い)

「グワッハハハハハハハ！！！」


『グワッハハハハハハハ』


『グワッハハハハ』



「空前絶後のォォォ！！」


『空前絶後のォォォ』


『空前絶後のォ』




「メガネ担当ゥゥゥウ！！」


『メガネ担当ゥゥゥウ』


『メガネ担当ゥゥ』






「猿飛新八だぁぁああああ！！」



「誰だぁぁぁああああああ！！ 」

ボケに耐えきれずに思い切り
澪さんの頭を叩く。

「誰だよ猿飛新八って！あのマゾと
メガネで一括りにすんじゃねぇぇ！」

「別に新八って言ってないじゃん」

「言ってるだろォォがァァアア！
メガネ担当の新八って
僕しかいないだろォォォ！！」

僕が必死に洞窟内で叫んでいると
九兵衛さんが咳払いをする。

「ご、ゴホン。澪。
そこは志村とちゃんと付けるべきだ。」

「九兵衛さん……。」

良かった…まともな人がいた。

このアホは手に負えない。
澪さんの上司である九兵衛さんが
一喝してくれれば収まるかもしれない。


「そこは………
志村新八だぁああ！
(妙ちゃんは柳生家に嫁入りしました)
……だろう。」


「いや間違ってますからァァア！
姉上は柳生家に嫁入りしてません！！」


駄目だ…この二人全く役に立たない！！


「分かったよ若！！こうだね！」

そう言って澪さんは
また思い切り息を吸う。
ちゃんと分かってるのだろうか、この人は。



「妙ちゃんは柳生家に嫁入りしましたァァア！
(弟は志村新八)」


『妙ちゃんは柳生家に嫁入り』


『妙は嫁』


「オイイイイイ！
間違ってるって言ってんだろ！！
( )と本題入れ替わってるし！！
しかもやまびこも最後『妙は嫁』に
なってんだろォォォがァァア！！！」

ゼーハーと息切れしながらツッコむ。
なんなんだこのツッコミを殺す悪魔の使者は！

「大丈夫？新八君、息荒いけど…。」


「誰のせいだと思ってんだ！！」


澪さんは不思議そうに首を傾げる。
なんだよ無自覚かよタチ悪いな！！


「…………俺のせい？」


「分かんないならもういいですよ！！」


「…………ごめん。」

あからさまにしょげる澪さん。
もう知るかこんな奴。